肝臓がんは肺がんや大腸がんと同じように、患者数が年々増えてい
ます。肝臓がんの患者さんの80パーセントがC型肝炎ウイルス、約
10パーセントがB型肝炎ウイルスで約90パーセントは肝炎ウイル
スの感染者です。
肝臓がんの患者さんの99パーセントは、肝硬変を併発しています。
これは、肝硬変が肝臓がんの前段階になることを示しています。
やっかいな事に自覚症状が非常に出にくい病気です。
ガン発症後もすぐに症状が出ない場合もあります。
肝臓がんの予防には、まずウイルス検査をして、肝炎ウイルス保持
していないかどうかを検査することが大切です。
ウイルス感染がわかった場合、肝機能が低下しないように治療を受
けることが重要のなります。
最近になって、肝臓がんを防ぐ食習慣の研究で有意義な報告があり
ました。コーヒーをよく飲む人ほど、肝臓がんのリスクが低くなる
事が、厚生労働省の疫学調査で明らかになったのです。
これは、男女約九万人について、十年間追跡調査した結果です。
コーヒーをほとんど飲まないクループに比べて肝臓がんの発生率が
51パーセントも低く、さらに一日五杯以上飲む人たちでは76パ
―セントも低くなっていました。コーヒーには炎症を和らげる作用
があり、肝炎の進行を防ぐことによって、肝臓がんを予防するので
はないかと考えられています。
また、コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとする多くの抗酸化物質
が含まれているため、肝臓がんにも有効に働くのではないかとされ
ています。
実際、動物実験などでは、抗酸素物質が肝臓の細胞がガン化するの
を防いでいるという報告があります。
つまり、B型かC型の肝炎ウイルスに感染している人に対して、初
めて、コーヒーの効果は現れることになります。
肝臓がんのリスクを減らすには、、節酒や禁煙をし、偏食をせず野
菜を十分にとることも大切です。